10/19 テスト実験準備進行状況@

From:石川

Date: Wed, 19 October 2005

イッシーからのメールより

今日は最終的に過半数いなかったので一通りの報告を。 これから複数の準備を同時進行にやることになるだろうし、 「帰りの会」的な時間を設けて互いの状況を確認したいっすね。 忙しい人もそこだけ顔出していただければ幸いです。 で、本日はシンチの coincidence を確認できました。 回路は HV -- Scin. -- Disc. -- G.G. -- | | | ////// |                 | co. | -- | Scaler | HV -- Scin. -- Disc. -- G.G. -- | | | ////// | HV = HIGH VOLTAGE POWER SUPPLY Scin. = Scintillator Disc. = Discriminator G.G. = GATE GENERATOR co. = coincidence です。ログノートに記録してありますが、一応の説明をしていくと ・HV Scin. の反応が鈍い(pulseが小さい)ので、-1800V あたりまで あげる必要がありました。 ・Scin. 厚いタイプの Scin.は有感領域がずいぶんと小さいです。 前方の半分はあまり反応しません。 また Sr source (2MeV の β 線)で確認したところ、 薄い Scin. をほとんど通り抜けません。Al の β 線(4 MeV) がどれぐらい通るか、確認が必要です。 Source ですが、Sr では強すぎたので自然の宇宙線を使用しました。 ・Disc. および G.G. 「ORTEC製を使うのは10年早い」と感じる今日この頃。 ORTEC製は threshold が可変な多機能の Disc. です。最初は Disc. → Scaler で数えてくれると思っていましたが、全く反応せず。 原因は Disc. の出力が「Timing output」となっていて、 出力が矩形波ではなかったから、もしくは短すぎたから。 どうやら Scaler は矩形か、そこそこの長さの pulse しか反応しないみたいで、 G.G. を通して矩形波にしたところ数えてくれました。 最終的に別の安物(といっても高価だと思いますが)っぽい Disc. に変えたので G.G. はいらないかもしれません。時間あったら確認したいです。 ちなみにノイズの部分が 20mV 以下で、signal (宇宙線)は 〜100mV 以上。 ・G.G. 時間を調整するつまみがありますが、これは 「その周期で pulse の入力を読む」 という意味(って理解でいいのかな)。 最速で 1 μsec なので、宇宙線の場合(coincidence をとると およそ 200 μsec 毎に1つ)は十分判別できました。 Scin. の反応のずれは厚いタイプが 7 nsec 早い程度なので、 この時点では無視。 Al の場合は大丈夫でしょうか? Disc. の矩形を確認して G.G. 自体が必要なければ、話は別ですが。 ・co. および Scaler そんなこんなで、G.G. から出てくる pulse の coincidence をとり Scaler に 入れたところ、いい感じに数えてくれました。 以上、オシロで確認つつ、G.G. からの test pulse を入れつつ進めたので それなりに信用できるかと。勘違いがあったらお早めにお教えください。 石川の場合モジュール系はほとんど手探りなので、 かなり時間かかるかと思います。 今後の課題ですが、 ・Ge検出器の preAMP の動作確認、checking source での detecter 確認。 ・GSOはどうしましょうか。 ・ビームの自動制御の仕方。 すいませんが、A6のときはTAの方に(以下略) ・Al からの β 線の周期、毎秒いくつ計測されそうか。 ・4 MeV の電子は薄い Scin. を通るか。 ・CAMAC/DAQのプログラム。 ・MCAの使い方。 (テスト実験で使いますか?) など。 どういうデータ(数値、ヒストグラム)をとったら何がわかるか、もはっきりさせておきたいです。 今回の実験、個人的には ・Al について思っている通りの生成量がある。 ・Al から出てくる e と γ が識別できる。 あたりがクリア条件かなと思ったり。弱気です。

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