自然における対称性

自然界にはいくつかの基本的な対称性が存在します。例えば回転対称性、 鏡映対称性、荷電対称性はそれぞれスピン、パリティ、アイソスピンといっ た量子数の保存則と密接に関係しています。時間反転に対する不変性もこう した対称性のうちに含まれています。これらの対称性の破れの検出は、現在 においても基礎物理学の最先端の研究対象で、非常に面白いテーマです。 しかし、実験はとても難しく、初歩の学生さんが行うと保存則が初めから無かっ たような結果になってしまいます。

そこで、この演習では量子の世界において初めて登場するフェルミ粒子(半 整数スピン)間、ボース粒子(整数スピン)間の置換対称性に注目し、対称 性の違いが物理現象にどう現れるかを調べることにします。具体的には、 タンデム加速器(右図)を用いてフェルミ粒子同士、ボース粒子同士、異種 粒子の散乱実験を行って、その散乱の角度分布の違いを実際に測定し、 結果を量子力学の理論で解析して、置換対称性が存在することを確認します。 半年間の演習を通じて、加速器を使った測定に必要な実験技術を習得し、考察 に使う理論をゼミナール形式で学びます。



担当

  • 2011年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、野沢 勇樹(TA)
  • 2010年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、野沢 勇樹(TA)
  • 2009年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、鮫島 玲(TA)
  • 2008年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、林 勇治(TA)
  • 2007年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、森津 学(TA)
  • 2006年度: 村上 哲也、菅沼 秀夫、岩尾 快彦(TA)
  • 2005年度: 村上 哲也、堀内 昶、 遠藤 友樹(TA)、岩尾 快彦(TA)
  • 2004年度: 與曽井 優、坂口 治隆、堀内 昶、 中津川 洋平(TA)
  • 2003年度: 與曽井 優、坂口 治隆、堀内 昶、 早田 尚史(TA)
  • 2002年度: 與曽井 優、坂口 治隆、堀内 昶、 寺嶋 知(TA)
  • 2001年度: 坂口 治隆、堀内 昶、 内田 誠(TA)
  • 2000年度: 滝本 清彦、坂口 治隆、堀内 昶
  • 1999年度: 滝本 清彦、堀内 昶

現在のメンバー

  • 2011年度前期: 岡本 耀平、栗田 修平、小林 遼、佐藤 隆人、柴田 大輔、吉田 健人

データファイル 2010前期


データ収集用ファイル 2010後期


有用な参考書


過去のメンバー

  • 2010年度後期: 津村 美保、古野 達也、村上 洋平、毛利 宗一朗
  • 2010年度前期: 笠井 純、加茂 直之、須田 武憲、土居 孝寛、中村 祥吾
  • 2009年度後期: 大石 良拓、北村 達矢、酒井 俊太郎、西村 勇希、前川 紘紀
  • 2009年度前期: 伊藤 弘明、樹本 好央、新田 祐士、前田 峰尚、三谷 昌平
  • 2008年度後期: 石川 敬視、権業 慎也、田城 迅、中西 邦仁、横田 直樹
  • 2008年度前期: 生田 美延、木村 耕治、多羅間 充輔、挾間 優治、松橋 崇寛
  • 2007年度後期: 菅原 弘貴、福間 広明、横倉 祐貴
  • 2007年度前期: 今井 勇輝、大西 義人、鮫島 玲、山本 暁久
  • 2006年度後期: 足立 智、打田 賢司、岸川 諒子、鈴木 達也
  • 2006年度前期: 浅田 和哉、篠北 啓介、杉島 明典、戸田 圭亮、野間 聡、古間木 翔太
  • 2005年度後期: 胡子 昇一朗、猿田 晋也、篠田 貴志、勅使河原 良平、難波 伸
  • 2005年度前期: 奥田 夏樹、長田 領介、副島 裕一、根本 文也
  • 2004年度後期: 奥村 昌平、唐津 謙一、草場 壽一、田中 正信、野口 大樹、松永 隆佑
  • 2004年度前期: 片山 拓也、倉田 康司、佐藤 弘一、堂本 達也、藤岡 峻、藤田 充俊
  • 2003年度後期: 足立 泰平、岩山 洋士、下川 丈明、横田 尚
  • 2003年度前期: 小川 俊彦、笠 健太郎、高橋 震、太田 耕二、塩田 了
  • 2002年度後期: 青山 和司、浅野 浩一、大村 雄司、杉本 明洋、大楽 誠司
  • 2002年度前期: 岩尾 快彦、大佐賀 智、黒澤 陽一、關 義親、橋坂 昌幸

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