ハドロン多体系としての原子核I

我々の住むこの宇宙を構成する元素の組成はビックバン直後や超新星爆発中に連 続的に起こった低エネルギー原子核反応の反応速度によって決められたと考えら れる。また太陽の放出するエネルギーは、陽子が最終的にアルファ粒子に変わる 一連のppチェインと呼ばれる低エネルギー核融合反応にその起源があるが、これ らの反応の結果作り出される筈のニュートリノの数は実際に観測される数より2 倍も大きく、太陽ニュートリノの謎として世界中の物理学者の頭を悩ませている。 このようにある種の原子核反応はこの宇宙の成り立ちを理解するのに非常に重要 であるにもかかわらず、必ずしもよく調べられていない。この課題研究では原子 核現象と天体核現象の結び付きを理解するため、原子核構造、原子核反応につい ての理論ゼミナール、基本的実験のテクニックの演習、加速器を用いた実験・解 析などを行う予定である。

担当: 村上 哲也、 松柳 研一、 中村 正信、 今井 憲一


94年度メンバー: 阿部 正和(あべ まさかず)土手 昭伸(どて あきのぶ)濱野 義満(はまの よしみつ)田中 宏和(たなか ひろかず)伊藤 正俊(いとう まさとし)木原 崇博(きはら たかひろ)宮地 岳彦(みやち たかひこ)岡田 満(おかだ みつる)
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(murakami@scphys.kyoto-u.ac.jp)