京都大学理学部タンデムでは、AMSグループによってタンデム加速器をAMSシステムとして利用する研究を行っています。タンデム加速器の最高ターミナル電圧が8MVと高いことを生かし、10Be、14C等の軽い元素の長半減期放射性同位体だけでなく、36Cl、59,63Ni、129I等の重い元素の超高感度測定を目指しています。標準技術として14C測定を開発しました。これまでに高い加速器透過効率の実現と12C、13C、14Cを逐次入射することにより、モダンの炭素よりは2桁程度低い14C/12C比の測定ができることを示しました。より重い元素の測定に拡張するために、飛行時間差による同位体の識別と加速粒子から発生するX線測定による同重体の識別の開発を進めています。
Fig.1 Layout of the kyoto University AMS system
Fig.2 Schematic of the time sequence of the injection system. The currents of the bending magnet(BM) and the Q magnet(Q3) are changed for 12C-,13C- and 14C- injection. The mesh plate for beam attenuation(MESH), the beam stoppers at the low-energy side (LE STOP) and the high-energy side(HE STOP) are switched in and out. The arrows indicate the timing of the current measurement.
(www@ne.scphys.kyoto-u.ac.jp)