Monte Carlo simulation for the missing mass resolution with Geant4
J-PARCで行う(K-,K+)反応を用いたΞハイパー核分光実験の
エネルギー分解能を見積るモンテカルロシミュレーション。
ここではスペクトロメータの運動量分解能をガウシアンで仮定して、標的中での
粒子のエネルギーストラグリングの効果をモンテカルロシミュレートしている。
- 必要なシミュレーションコードの入手方法:
$ svn co svn+ssh://(username)@lambda.phys.tohoku.ac.jp/users/gogami/svnrepos/dragon/sim/POSI2
$ svn co svn+ssh://(username)@lambda.phys.tohoku.ac.jp/users/gogami/svnrepos/dragon/sim/Target
- 動かし方:
- POSI2のコンパイル (場所: POSI2/)
$ make
これにより、POSI2という実行ファイルが生成される。
- POSI2を走らせて、K-の標的中でのエネルギー損失をモンテカルロシミュレートする。
- ( 場所: POSI2/run/input/ )
ここに置いてあるインプットファイル(例えば param.in)に条件
(標的、標的厚、入射ビームエネルギー、入射ビームの種類(ここではK-)、アウトプットROOTファイル、
Ξ- (ハイパー核)のランダム生成ポインの範囲等)を指定する。
(注)ここではseedファイルを使用しないので、SeedFileFlagを0に指定する必要がある。
→ つまり、param.in内で seedファイルのパスの後の数字を0にする。
- ( 場所: POSI2/run/macro/ )
ここに置いてあるマクロファイル(例えばrun.mac)に入射するビームの数を指定する。
- 実行 ( 場所: POSI2/run/ )
$ POSI2 macro/(マクロファイル) input/(インプットファイル)
これにより、指定された場所にROOTファイルが生成される。
- エネルギー損失したK-の情報を使って(K-,K+)の運動学を計算し、
指定したMissing massにピークが立つようにK+の運動量/角度をランダムに導く。 ( 場所: POSI2/analysis/root/gen1/ )
- genのコンパイル
$ make
これにより、genができる。
- K+の条件の指定
input.dat内に
- 中心運動量
- 運動量の幅
- 散乱角度の最小値
- 散乱角度の最大値
- 生成フラグ(1:Ξ, 7:7ΞH, 10:10ΞLi,
12:12ΞBe)
- 生成するseed(種)ファイルのパス
を指定する。
- 実行する
$ ./gen (2で生成したROOTファイルのパス)
これにより、指定したパスにseedファイルが生成される。
- 続いてK+のエネルギー損失のモンテカルロシミュレーションを行う。
- ( 場所: POSI2/run/input/ )
インプットファイル(例えば param2.in)に条件
(標的、標的厚、入射ビームの種類(ここではK+)、アウトプットROOTファイル、
3で生成したseedファイルのパス等)を指定する。
(注)ここでは、3で生成したseedファイルを使用するので、SeedFileFlagを1に指定する必要がある。
→ つまり、param2.in内で seedファイルのパスの後の数字を1にする。
- ( 場所: POSI2/run/macro/ )
マクロファイル(例えばrun.mac)に入射するビームの数を指定する。
注)seedファイル内のイベント数以下に指定する必要がある。
- 実行 ( 場所: POSI2/run/ )
$ POSI2 macro/(マクロファイル) input/(インプットファイル)
これにより、指定された場所にROOTファイルが生成される。
- Missing massの再計算 ( 場所: POSI2/analysis/root/ )
mm.cc内で運動量分解能、角度分解能、運動量損失の補正、一つ上でつくられたROOTファイルのパス等を
指定して、実行する。
$ root mm.cc
これにより、分解能込みで再計算されたMissing massが含まれている新たなROOTファイルが生成される。
(以下、素課程のみ)
- Ξ-とその崩壊後の粒子
の標的内でのエネルギー損失のシミュレーション用のseedファイルを作る。 ( 場所: POSI2/analysis/root/gen2/ )
- コンパイル ( 場所: POSI2/analysis/root/gen2 )
$ make
これにより、実行ファイルgenが生成される。
- K+の条件の指定
input.dat内に
- 生成するseed(種)ファイルのパス
- Fillするイベント数の最大値
を指定する。
- 実行する
$ ./gen (4で生成したROOTファイルのパス)
これにより、指定したパスにseedファイルが生成される。
- 標的内でのΞ-粒子とその崩壊後の粒子のエネルギー損失のモンテカルロシミュレーション ( 場所: Target/ )
- コンパイル
$ make
これにより、実行ファイルTargetが生成される。
- ( 場所: Target/run/input/ )
インプットファイル(例えば param3.in)に条件
(標的、標的厚、入射ビームの種類(ここではΞ-)、アウトプットROOTファイル、
5で生成したseedファイルのパス等)を指定する。
(注)ここでは、5で生成したseedファイルを使用するので、SeedFileFlagを2に指定する必要がある。
→ つまり、param3.in内で seedファイルのパスの後の数字を2にする。
- ( 場所: Target/run/macro/ )
マクロファイル(例えばrun.mac)に入射するビームの数を指定する。
注)seedファイル内のイベント数以下に指定する必要がある。
- 実行 ( 場所: Target/run/ )
$ Target macro/(マクロファイル) input/(インプットファイル)
これにより、指定された場所にROOTファイルが生成される。
- 運動量分解能/角度分解能込みのMissing massの再計算 ( 場所: Target/analysis/root/ )
mm_xi.cc内に一つ上で生成されたROOTファイルのパス、運動量分解能、角度分解能、運動量損失の補正等の情報を適宜入力して実行する。
$ root mm_xi.cc
- 参考資料: