さて、これでひとまずパーツ屋はおわりです。私が某大学院の面接試験を うけたとき、面接室に入るとパーツボックスがおいてありました。 開口一番、そのなかからトランジスターを探せ、書いてある型番の意味を 言えとの質問でした。私はさすがに大丈夫でしたが、原子核理論にすすんだ 友人は「ばーか、それはコンデンサーだ。足の数もしらんのか」と やられてしまったそうです。 それでも彼は偉くなりましたから理論をやる人は知らなくても困らないようです。
最後に、ここまで学んだことで定電圧電源は作れるるので考えてみましょう。
電源トランスからの交流出力をダイオード四個のブリッジで受けて整流 します。それを電解コンデンサーで平滑します。出力電圧はツェナーダイオード とベース・エミッタ間の順方向の電位差が決まっていることを 利用します。出力側とに高周波特性のよいコンデンサーを入れておけば完璧です。 ツェナーダイオードにもパラレルにコンデンサーを入れておきます。 この回路は簡単です。でも、実はこの部品選定がちゃんと出来るかが 問題なわけです。この講義の終わる頃には出来るようになっているとよいのですが。
そうそう。回路図を見るときのシークレットをひとつ。 一般に交差した2本の線は繋がっていないとしています。繋がっているときは クロマルを交点に重ね書きします。Tの字の場合は繋がっていると見ます。 子供の時これで悩んだので念のため。