next up previous contents
Next: FM放送の仕組み Up: ラジオ放送の仕組み(信号の変調/復調) Previous: ラジオ放送の仕組み(信号の変調/復調)

AM放送の仕組み

AM放送の原理は誰でも知っていると思いますが、変調復調を 考えるにはちょっと準備が要ります まず
搬送波: $v_c(t)=V_c\cos(\omega_ct)$
信号波: $v_p(t)=V_p\cos(\omega_pt)$
とおいて振幅変調します。すると変調された波vm(t)は

\begin{displaymath}v_m(t)=(V_c+V_p\cos \omega_pt)\cos\omega_ct)
\end{displaymath}

です。m=Vp/Vcを変調度とよびます。さてこれを展開すると

\begin{displaymath}v_m(t)=V_c\cos\omega_ct+\frac{m}{2}V_c\cos(\omega_c+\omega_p)t+
\frac{m}{2}V_c\cos(\omega_c-\omega_p)t
\end{displaymath}

従って周波数帯は3つで、搬送波、上側帯、下側帯とよびます。 占有する範囲は最高音声周波数の2倍(2pmax)です。 日本の場合は $2\pi/\omega_c$が530ー1605kHzの範囲で、1局の占有周波数帯は$\pm$9kHzなのですが音声の 最大周波数は7.5kHzまでになっています。実はテレビの音声は以下にのべる FM変調で15kHzまでのびているのでやはり音はテレビの方がよいのです。

もっとも簡単な変調回路は以下のようなものです


 
Figure: AM変調回路
\begin{figure}
\centerline{\epsffile{ammod.epsf}}\end{figure}

もちろん一番簡単な復調回路は以前でてきたゲルマラジオです。 他にレフレックス、へテロダイン、PLLなどの復調方式があります。


next up previous contents
Next: FM放送の仕組み Up: ラジオ放送の仕組み(信号の変調/復調) Previous: ラジオ放送の仕組み(信号の変調/復調)

2000-02-20