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ベース接地回路


 
Figure: ベース接地回路
\begin{figure}
\epsfxsize=0.4\textwidth
\centerline{\epsffile{base.ps}}\end{figure}

これは今やちょっと特殊な回路です。トランジスタの誕生したころには この回路の高周波特性がよいことを利用してよくつかわれましたし、 トランジスターの発明されたときの回路もこれです。しかしながら 現在ではインピーダンス変換などにしか使われなくなってきています。

入力インピーダンスは

v1=rbib+reie


\begin{displaymath}i_b=i_e-i_c=i_e/(1+\beta)
\end{displaymath}

ですから

\begin{displaymath}Z_{ib}=v1/i_e=r_e+r_b/(1+\beta)
\end{displaymath}

と非常に小さな値になります。 電圧利得は

\begin{displaymath}v_2=R_Li_c= \beta/(1+\beta)\dot R_L i_e
\end{displaymath}

ですから、ほぼ

\begin{displaymath}A_v\sim R_L/r_e
\end{displaymath}

と大きな値になります。

電流利得はほとんど1にしか過ぎませんが、出力インピーダンス がRLになります。出力は入力と同相です。


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2000-02-20