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基本的な増幅回路

さて、この講義は高度な回路設計者の育成を目指しているわけではないので、 回路を読めればよいという立場をとりたいと思います。しかしながら図に示された 回路図を見ると大概の人は頭が痛くなると思います。これは典型的なオペアンプ の内部構成で、典型的な増幅回路でもあります。この回路を見て、増幅回路 だということが分かり、各トランジスタの役割がわかればもう卒業です。 難しいのは、ICの場合、抵抗をおくよりトランジスタを抵抗的に動作させてしまった 方が実装がやさしいので、通常抵抗で考えればよいところをトランジスタで 置き換えてしまっていることが多いからです。 しかしながら、この回路をもうひとつの図で置き換えると、だいぶ話がやさしく なります。言葉にすると、一段目は作動増幅、その出力をダーリントン接続された エミッタ接地増幅回路で受け電圧増幅し、最後はSEPP(single ended push pull) で電流増幅する3段構成の増幅回路である、ということになります、 前の図から2番目の図を見ぬけるぐらいの常識をこれから学ぼうと思います。


 
Figure: 代表的なオペアンプの内部回路図。下は余分なぜい肉を取り払った原理図
\begin{figure}
\epsfxsize=0.8\textwidth
\centerline{\epsffile{opamp.ps}}
\vspace...
...}
\epsfxsize=0.8\textwidth
\centerline{\epsffile{opamp-simple.ps}}\end{figure}



 
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2000-02-20