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オペアンプのいろんな使い方


 
Figure: 右上から左に、加算回路、減算回路、積分回路、対数変換回路、逆対数変換回路
\begin{figure}
\epsfxsize=0.95\textwidth
\centerline{\epsffile{opamp-usage.ps}}\end{figure}

高周波では難しいオペアンプも低周波領域では極めて簡単です。 加算回路は

\begin{displaymath}v_o=-R_f(\frac{v_1}{R_1}+\frac{v_2}{R_2}+\frac{v_3}{R_3})
\end{displaymath}

で、すべてのRを同じにしてしまうと重みは等しくなって

vo=-(v1+v2+v3

です。減算回路は図で R2/R1=R4/R3として

\begin{displaymath}v_o=-\frac{R_2}{R_1}(v_2ーv_1)
\end{displaymath}

と実現されます。次の絵は積分回路で重要です。スイッチS1をonにすると

\begin{displaymath}v_o=-\frac{1}{CR_1}\int v_i dt
\end{displaymath}

と積分が実行されs1を開けて電荷を維持できます。 放電はスイッチS1をonにするとR2Cの時定数で放電します。スイッチを 閉じたままにすると$\tau=R_1C$で積分、 $\tau=R_2C>>R_1C$で放電する 積分アンプになります。ローパスフィルターとして見ることもできます。

帰還抵抗を非線型なもの(V=RIと書けないもの)にすると非線型な変換を する増幅器もつくれます。代表的なのが対数変換で帰還抵抗R2を トランジスターで置き換えます。エミッタ電流IE

IE=V1/R

で出力はベースエミッタ間電圧に等しくVBEで与えられます。

\begin{displaymath}V_o=ー\frac{kT}{q}\ln{\frac{I_e}{I_s}}\\
=ー\frac{kT}{q}\ln{\frac{V_1}{RI_s}}
\end{displaymath}

となり対数変換になります。入力抵抗をトランジスターで置き換えると

\begin{displaymath}V_o=RI_c\\
=RI_S(e^{\frac{q}{kT}V_{BE}}-1)\\
\sim RI_Se^{{\frac{q}{kT}V_10}}
\end{displaymath}

で指数変換です。このように帰還抵抗R1R2の置き換えはそれぞれ 逆変換の関係になります。


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2000-02-20