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ミラー効果を止めた高周波増幅器,ビデオアンプ


 
Figure: カスコード接続。 右はそれをエミッタフォロワーで受けたもの
\begin{figure}
\epsfxsize=0.4\textwidth
\centerline{\epsffile{cascade.ps}}\end{figure}

結局、負帰還で周波数特性を広げるのはある意味邪道で、負帰還前のアンプ自体のもつ fcを高く持っていくことが出来ない限り高周波増幅はオボツキません。 ではミラー効果を止めるにはどうしたら良いのでしょうか。通常のエミッタ接地増幅 はせいぜい10MHz程度までしかはたらきません。これではテレビなどには使えません。 このためにカスコード接続というのがあります。これは回路図でわかるように ベース接地をコレクタ側の負荷に使いRLを下げてミラー効果が起らないように します。エミッタ接地の増幅度は下がりますがベース接地が増幅します。 ベース接地ではミラー効果が起らないので高周波まで増幅度がのびます。 ただ、ベース接地のベースはバイアスの関係でコンデンサーで接地されるので DC成分の増幅率はなくなります。このような手法で高域増幅性能をあげたものを ビデオアンプと呼んでいます。


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2000-02-20