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2024.12.01
DoGS 海外渡航助成金で JLab へ渡航していた岩本が帰国しました (Iwamoto came back to Japan after the research program at Jefferson Lab, supported by DoGS)
「大学院教育支援機構(DoGS)海外渡航助成金」の支援により、 10 月 15 日~12 月 1 日の期間に岩本がアメリカ・JLabに滞在しました。
JLab では 2027 年よりラムダハイパー核分光実験を計画しており、岩本は本実験におけるデータ収集系 (DAQ) の開発研究を行っています。本渡航では、JLab において開発された DAQ 技術の習得と、本実験への応用に関する基礎研究を目的としました。
JLab の研究者と協力のもと、実験で使用する粒子検出器 (飛行時間検出器、及び粒子識別用チェレンコフ検出器) の動作試験用のデータ収集系 (テストベンチ) の構築を行うことができました。VTP (VXS Trigger Processor) と呼ばれる FPGA (Field Programmable Gate Array) を搭載したモジュールにソフトウェア的な論理を実装し、データ取得トリガーを作ります。このシステムを使って、粒子検出器に宇宙線が通過した際の信号を フラッシュ ADC (FADC-250) により波形データとして記録しました。
今後、このテストベンチを用いて本実験へ向けた準備を進めていきます。