京都大学ストレンジネス核物理研究グループ Strangeness

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京大・物理学第二教室主催の談話会において理研・齋藤氏がハイパー核研究に関するセミナーを行いました (Take R Saito from RIKEN gave a seminar talk)

ストレンジクオークを含むハイパー核はハドロン粒子間の相互作用、特にハイペロンを含む粒子間相互作用、の理解のために研究されてきている。特に東海村にあるJ-PARCのハドロン実験施設はハイパー核研究の世界的な拠点であり、さまざまなハイパー核の精密研究が行われている。一方、J-PARCでの実験的研究においては生成できるハイパー核には制限があり、特に中性子や陽子が極端に過剰であるエキゾティックハイパー核や多数のストレンジクオークを含む多重ストレンジネスハイパー核研究のためには、他の生成手法が必要である。本セミナー発表者の齋藤は2006年にドイツGSI研究所において重イオンビームを用いたハイパー核研究プロジェクトを世界に先駆けて始動し、2009年にはHypHI Phase 0実験を遂行した。それにより、今まで知られていなかった3体ハイパー核ハイパートライトンの短寿命と3体中性ハイパー核の存在の可能性を示唆し、それらは世界的に重要なトピックスとなった。齋藤らはそれらを精密に解明するために2022年には新たな手法を導入したWASA-FRS実験をGSIにて遂行した。また、2019年に発足した理研の齋藤高エネルギー原子核研究室においては、原子核乾板画像データを機械学習を用いて解析する新手法を開発し、すでに多数のハイパー核の同定に成功している。またその技術を応用した世界最高精度の中性子イメージング技術の開発にも成功しており、現在は実用化に向けた開発を行なっている。本セミナーではそれらのプロジェクトの現状と今後について議論をする。(談話会概要より)

本談話会は 12/25-27 に開講された齋藤氏を講師とした特別講義 (集中講義) の一部として開催されました。

講師 (Lecturer)

齋藤 武彦 氏(理化学研究所)

T.R. Saito (RIKEN)

講演タイトル (Talk title)

原子核破砕反応や機械学習を用いた画像解析を駆使したハイパー核研究と、そこから派生した応用技術開発

日時 (Date and time)

2024 年 12 月 26 日 (木) 15:30 - 17:00

場所 (Place)

理学研究科5号館525号室(第4講義室)

Rm. 525, Graduate School of Science Building 5 (The 4th lecture room)

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後神 利志 (Toshiyuki Gogami)まで
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