良く考えてみると、回路に高周波増幅のリミットがあるということは、周波数が上がると RC回路のように出力の位相が変化しそうです。反転アンプの出力を入力に戻すのが 負帰還の基本ですが、もし出力の位相が周波数が上がって180度回ると負帰還でなく 正帰還になってしまいます。この辺はいったいどうなっているのでしょうか。
まさにこのことが高周波アンプや高帯域アンプの難しさになっています。アンプを作ると よく発振します。発振は位相が180度どっかでまわってしまって正帰還になってAHが1を 通ってしまうと起るわけです。この現象を考えるためにまずはちょっと 基本に帰ってみましょう。