-理研の新しい不安定核ビーム加速器RIBFが開く物理-

SAMURAI-7 (Superconducting Analyzer for Multi Particles from Radio Isotope Beams with 7 Tm) という新しい実験装置の建設が、昨年度から始まりました。この実験装置は、不安定核の2次ビームをより効率良く利用するためのものです。

京都大学では、この実験装置と組み合わせて使う time projection chamber を現在開発中です。これを用いて、陽子・中性子数の比が違う系においての荷電パイオンの+と-の比を調べます。これにより、中性子星の性質を理論的に理解するインプット情報を得ることができます。

また、2009年3月に完成したばかりの SHARAQ (Spectrocopy with High-resolutionAnalyzer and RadioActive Quantum bemas) 磁気分析装置を使った高分解能測定にも取り組んでいます。SHARAQ では、分散整合と呼ばれる技術を駆使することで、大きなエネルギー拡がりをもつ不安定核ビーム実験においても高いエネルギー分解能を達成できるよう設計されています。不安定核ビームをプローブとして用いることで、これまでの安定核ビームでは発見することのできなかった原子核における未知の励起モードを発見できると期待されています。

SHARQ スペクトロメータ